— 妻とのすれ違いを“自然な別れ”に導く —
【はじめに】
9月でようやく一区切りのついた事案を報告いたします。
本件は、40代男性依頼者による「妻との離婚を望む」ご相談から始まりました。
約10年の結婚生活の末、関係の継続が難しいと判断され、当社・株式会社別れさせ屋へご依頼をいただいたものです。
依頼者は都内でエンターテインメント関連の会社を経営。人当たりが良くコミュニケーション能力が高い方で、第一印象から誠実さが伝わる人物でした。
ただ、今回のご相談内容には深い葛藤があり、「できるだけ穏やかに、相手を傷つけずに終わらせたい」という希望を強く持たれていました。
【依頼の経緯】
最初の面談時、依頼者は「過去に大手の別れさせ業者に依頼したが、進展がなかった」と話していました。
接触時の対応が稚拙でターゲットに警戒され、報告も数日に一度。
「何もしていないように感じるのに請求だけは来る」という不信感が募り、契約を打ち切ったとのこと。
そんな中、知人から当社を紹介され、「リアルタイム報告」「成功報酬型の契約形態」に共感。
無料相談後、正式にご契約となりました。
【調査開始】
依頼者の妻は30代後半。専業主婦で、外出は月に一度、美容院に行く程度。
見た目への関心が高く、オリジナルの洋服づくりなど、ファッション関連の趣味に没頭していました。
家事はほとんど行わず、浪費癖が強く、常に新しいことを始めては中途半端に終わるタイプ。
依頼者によると、長年の不妊治療を諦めた時期から妻の性格が変化。
感情の起伏が激しくなり、些細なことで衝突するようになったといいます。
「もう一度笑い合いたいという気持ちは残っていたが、限界だった」と語る依頼者の表情には、決意と同時に深い疲労がにじんでいました。
【調査の目的】
本件の目的は、依頼者が有利な立場で円満離婚を成立させること。
慰謝料・親権・世間体など、法的・社会的リスクを最小限に抑えつつ、自然な形で別れへと導く必要がありました。
そのため、調査班は以下の3点に注力しました。
- 行動調査:妻の生活リズム、外出頻度、交友関係の把握。
- 心理分析:依存傾向・承認欲求の強さ・恋愛観の分析。
- 接触設計:信頼構築が成立しやすい導入ルートの設定。
2週間の調査で、妻が「デザイン・手芸関連の交流会」に興味を示していることを確認。
ここを接点として、同性の女性工作員を投入することに決定しました。
【工作第1段階:接触と関係構築】
女性工作員は、デザイン業界志望のフリーランスという設定でアプローチ。
最初は、妻がよく通うカフェでの偶然の出会いから始まりました。
洋服や布地の話題で自然に会話が生まれ、2回目の接触でSNS交換に成功。
その後、妻が開催する自宅での「手作り洋服の見せ会」に招かれるまで信頼関係が構築されました。
この段階で、妻が「ファッションは自分の生きがい」と語る一方で、夫婦仲については「最近は会話も減った」「夫が冷たい」と不満を漏らしていることを確認。
ただし離婚を望む様子はなく、「自分が悪いとは思っていない」という自己中心的な発言も見られました。
【工作第2段階:心理誘導と異性工作員の導入】
次に、女性工作員を介して異性工作員を登場させました。
設定は「女性工作員の友人で、洋服のセンスに興味を持った男性」。
妻は自分の作品を褒められることで気分を良くし、自然と警戒を解いていきました。
褒め方のトーンは細心の注意を払い、「外見」ではなく「感性」や「独自性」を強調。
この“肯定の演出”により、妻は久しぶりに自尊心を満たされる体験をします。
その心理的高揚を利用し、徐々に夫との比較構図を形成。
「あなたのデザイン、温かみがある」
「ご主人、すごく忙しそうだね。でも支えてくれてるのは素敵」
このように、一見ポジティブな言葉の中に“違和感の種”をまくことで、妻の意識を静かに外へ向けていきました。
1か月後、妻から「最近、夫とは話が合わなくなった」「自分の人生を見つめ直したい」という発言が確認され、心理誘導の効果が明確に現れました。
【工作第3段階:証拠と離婚誘導】
工作が安定した段階で、調査班は妻の行動を継続監視。
異性工作員との会話内容、夫婦の口論の有無などを詳細に記録しました。
その過程で、妻が男性工作員への好意をほのめかすような発言をし始めたことを確認。
依頼者へのリスクを最小化するため、この発言をもとに“夫婦関係の自然消滅”を成立させる方向へ切り替えました。
依頼者には、弁護士と連携しながら冷静な対応を取っていただくようアドバイス。
離婚の申し出は妻から行わせる形をとり、心理的・法的にも依頼者が優位に立つように調整しました。
【結果とアフターフォロー】
最終的に、妻の方から「一度距離を置きたい」と切り出し、2か月後には正式に離婚が成立。
財産分与・慰謝料の請求も最小限で収まり、円満な形で解決しました。
離婚成立後、依頼者は「妻を責める気持ちはない。ただ静かに前に進みたかった」と語り、
新しい生活をスタートされています。
現在は仕事に集中しつつ、信頼できる女性との再出発も視野に入れているとのことです。
【調査員所感】
本件で印象的だったのは、依頼者の“誠実さ”と“相手を責めない姿勢”でした。
多くの離婚案件では、怒りや復讐心が中心になることが多い中、
この方は一貫して「円満に終わらせたい」という想いを崩しませんでした。
それに応えるため、我々も工作のすべてを“自然な流れ”で行うことを重視。
心理的誘導においても過剰な演出は避け、あくまでターゲット自身の感情変化を促す手法を採用しました。
【まとめ】
今回の事案は、10年間の夫婦生活の中で蓄積したすれ違いを、
強引な手段を用いず、心の流れに沿って終結へ導いた成功例です。
株式会社 別れさせ屋では、単に「別れさせる」ことを目的とせず、
依頼者が新しい人生を安心して歩き出せるよう支援することを理念としています。
- 費用目安:90万円(3か月契約)
- 期間:調査約2週間+工作約2か月+アフターフォロー



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